◆東海自動車 (→1999年4月分社・伊豆東海バスほか) 静岡県伊東市

 伊豆半島全域に路線網を展開する小田急系列の事業者。1917年に伊豆自動車として発足。翌年、東海自動車に改名した。その後は各社の吸収を進め、1932年には半島内の事業者統合をほぼ完了。このため、戦時統合による影響をほぼ受けていない。戦前は大倉財閥傘下にあったが、戦後独立。1971年には小田急電鉄の傘下に入った。
 1999年には現業部門を地域と部門別に6社(乗合の伊豆東海バス、沼津東海バス、中伊豆東海バス、西伊豆東海バス、南伊豆東海バスと、貸切の新東海バス)に分社した。なお、2002年には小田急グループ内での事業再編が行われ、箱根登山鉄道グループから熱海と沼津・三島地区の路線を委譲された。これにより沼津東海バスは沼津登山東海バスに改名した(その後、2020年までにこれら分社事業者は全て再合併し、同年4月、東海バスとなった)。

 一般路線車両はいすゞ、日野、ふそうを採用。移籍車も、かつては同一系列の小田急と神奈中を中心に導入していた。富士5E・6Eについては自社発注でいすゞの中型、移籍車でいすゞとふそうの大型を導入した。そのほか、箱根登山から引き継いだいすゞの中型がある。

(2002.2.12 更新 2020.5.21 画面修正)
 

 いすゞ P-LR312J


2002.1 松崎

西伊豆東海バス所属。松崎にのみ配置されていた。

 

 

 

 いすゞ U-LR332J


1998.12 修善寺駅

 

 


2002.1 松崎

西伊豆東海バス所属。
分社直前に登場した塗装を簡略した新塗装車。在来車で塗り替えられたものは少ない。
 

2002.8 修善寺駅

中伊豆東海バス所属。
地元の観光広告用に外装を変更していた。
 

2009.1 沼津駅

沼津登山東海バス所属。
箱根登山鉄道(沼津箱根登山自動車)の移管車。数両が存在し沼津に配置されていた。いずれも最後まで箱根登山の外装のままだった。
 

2011.4 沼津駅

左に同じ
 

 いすゞ K-CJM500

2000.12 三島駅

沼津東海バス所属。
もと小田急バス

 

 

2000.12 伊東駅

伊豆東海バス所属。
もと神奈川中央交通
 

 三菱ふそう K-MP118M

2001.7 伊東駅

伊豆東海バス所属。
もと小田急バス。同社でも2両の存在だったふそうの5E架装車。揃って移籍した。

 

 

2001.7 伊東駅

左に同じ。
 

 いすゞ P-LV314K

1999.12 下田市内

南伊豆東海バス所属。
もと東京都交通局。分社前後から移籍車の供給元を小田急・神奈中から都営バスに切り替えている。同局からは大量に移籍したが、富士5E架装の車両は下田の2両のみだった。

 

 

 

 いすゞ P-LV314L

2003.4 熱海駅

伊豆東海バス所属。
もと小田急バス。熱海にのみ配置されていた。

 

 

1998.3 熱海駅

左に同じ。
 
1999.12 伊東駅

伊豆東海バス所属。
もと神奈川中央交通。移籍数は多く、比較的どこでも見ることができた。
 
2000.12 伊東駅

左に同じ。
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