◆箱根登山鉄道 (→2002年10月事業譲渡(分社)・箱根登山バス) 神奈川県小田原市

 小田原〜箱根湯本〜強羅の路線を運営する小田急系列の鉄道事業者。路線バスは小田原市・松田町〜箱根町一帯にかけて展開する。1888年に国府津〜小田原の馬車鉄道を運行する小田原馬車鉄道として開業。その後1896年に小田原電気鉄道に改称し1900年に電気軌道に改築、1928年に日本電力合併後、箱根登山鉄道として分社された。1942年に東急傘下入り、戦後、大東急解体後は小田急傘下となった。
 路線バスは1929年に事業を開始したが、1933年に競合相手の富士屋自動車→富士箱根自動車に譲渡した一方で、1934年に足柄自動車を傘下に入れた。1944年に両者を合併しバスの直営を再開している。
 路線網は三島・沼津・熱海など静岡県側でも展開していたが、このうち三島・沼津地区を1998年に沼津箱根登山自動車に分社した。しかし、その4年後の2002年には静岡県内の路線バスを同じ小田急系列の東海自動車に委譲。箱根登山鉄道は、沼津箱根登山自動車を箱根登山バスに改名の上で同社に乗合バス事業を譲渡し、事実上バス部門を分社した。

 一般路線車両はいすゞ、日野、ふそうを導入し、移籍車も多かった。が、2002年の分社化以降一変し、車両が大幅に若返っている。富士5E・6Eについては、自社発注でいすゞの中型、移籍車でいすゞの大型を導入した。

(2004.3.8 更新 2020.5.21 画面修正)
 

 いすゞ P-LR312J

1998.12 神奈川県足柄上郡開成町

箱根登山の自社発注車は全てトップドア。側面の行先表示が、運転士の後方確認のためか扉と窓一つずれている点に特徴があった。

 

 


1998.3 熱海

 

 いすゞ U-LR332J

2002.8 小田原駅

U-LRになり、側面の窓がメトロ窓に変化する。

 

 

2002.1 小田原駅

その後、ふたたび2段窓に戻っている。
 

 いすゞ K-CJM500

1998.3 熱海駅

もと神奈川中央交通。5E架装の移籍車は、全て同系列の神奈中から移籍した。
 

 いすゞ P-LV314L

1998.12 神奈川県足柄上郡開成町

もと神奈川中央交通。
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