1953年6月1日実施 4桁番号について
1953年に実施された国電の形式変更に際し、「標準設計以外の車両」(買収国電、木造車、事業用車)に対しては、新設された基準で数字4桁の形式・番号が割り振られた。
千の位で車種を、百の位で旅客車は買収順に出身を表すのが附番法則である。しかし、百の位の出身区分は買収国電14社と国鉄車のあわせて15種に及ぶため、0〜9では収めきれない。そこで、千の位では電動客車と制御客車に対して、それぞれ2つの数字を充てて対応すした。電動合造車(7)と制御合造車(3)でそれを行なわなかったのは、この種の車輛がすべての出身社に存在していないため、百の位を共用するもの同士でかちあうことがないよう調整したからである。
十の位は形式入線順、一の位は形式内入線順だがこれに従っていないものも一部ある。また、新形式を割り当てたものの対象車が改番直前に廃車・改造されたため、永久欠番となってしまった形式もある。広浜・富岩にも百の位の区分が割り当てられているが、該当形式がないのはこのためである。
・表1 旅客車・合造車・荷物車
モハ |
1 |
5 |
0 |
1 |
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(1) |
(2) |
(3) |
(4) |
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(1) 車種 |
(2) 出身区分 |
(3) 形式発生順 |
(4) 形式内シリアル番号 |
1:電動客車
5:制御(付随)客車
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0:(広浜鉄道)
1: 信濃鉄道
2: 富士身延鉄道
3: 宇部鉄道
4:(富山地方鉄道富岩線←富岩鉄道)
5: 鶴見臨港鉄道
6: 豊川鉄道
7: 鳳来寺鉄道
8: 三信鉄道
9: 伊那電気鉄道 |
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2:電動客車
6:制御(付随)客車
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0:南武鉄道
1:青梅電気鉄道
2:南海鉄道山手線←阪和電気鉄道
3:宮城電気鉄道
4:国鉄その他 |
3:電動合造客車または電動荷物車 |
1:信濃鉄道
2:南海鉄道山手線←阪和電気鉄道
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7:制御(付随)合造客車 |
1:信濃鉄道
2:阪和電気鉄道
3:宮城電気鉄道
9:伊那電気鉄道 |
制御・付随事業用車(千の位が9)では、百の位は車輛の用途(救援、配給、試験等)を区別し、十の位は形式発生順に割り振られていた。
しかし、1959年12月の改番で、国鉄標準設計車改造の車輛に関しては旅客車と同様の5桁番号になったことなどから、以降この基準は崩れている。電動事業用車(千の位が4)では、百の位は他の車種においては十の位の意味である形式発生順になっていた。
・表2 制御(付随)事業用車
サエ |
9 |
3 |
1 |
0 |
|
(1) |
(2) |
(3) |
(4) |
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(1)車種 |
(2)用途区分 |
(3)形式発生順 |
(4)形式内シリアル番号 |
9:制御(付随)事業用車 |
0:試験車
1:制御救援車
2:制御配給車
3:付随救援車
4:付随配給車
5:制御配給車(標準設計車改造車) |
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(2020.7.12 画面修正)
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