◆自社発注車 1990年度以前導入(大型)
かつて電鉄は日立市内に多数が存在する日製系列各事業所の通勤輸送を一手に担っていた。
これは鉄道線のみならずバスでも同じで、大型路線車は特徴ある仕様だった。車内は一人〜二人づつに分割された三方シート(後に優先席で多くの事業者が採用した)、つり革は二点支持であった。また、一部の車両は関東地方ではいち早く中扉に4枚折戸を採用している。
一方で冷房車の採用は遅れ、その後も冷房車と非冷房車を暫くの間、並行して導入していた。これは、坂道が多いという日立市の地理的な走行事情や、当時は冷房車はある程度の台数を確保できれば全車に波及させる必要はないという判断があったと想像できる。
しかし、昭和60年代に入ると事情が変化し大型車の新製は年々減少。1990年度の6両を最後に途絶える。
この次に大型の新車を導入するのは、22年後。ひたちBRTの第一期区間開業の2012年度となる。
なお、電鉄が自社発注した大型車は基本的に軸距5.0〜5.3m級である。
水戸22あ560
日野K-RC301? +日野車体
1996年8月 日立駅
非冷房
水戸22あ573
いすゞK-CJM500 +川重
1996年8月 日立駅
非冷房
水戸22あ722
日デP-U32L +富士5E 1984年式
1996年8月 日立駅
非冷房
水戸22あ727
日デP-U32L +富士5E 1984年式
1999年3月 日立南
非冷房
水戸22あ737
いすゞP-LV314L +川重 1984年式
1998年8月 神峰
水戸22あ739
いすゞP-LV314L +川重 1984年式
1998年8月 日立駅
水戸22あ941
日野P-HT235BA +日野車体
1998年8月 日立南
P-HTは前面方向幕周辺の処理に特徴がある。大型化を見越していた? 次にあげる943と共に、車内は前向きシートになっている。
水戸22あ943
日野P-HT235BA +日野車体
1998年8月 日立駅
水戸22あ983
日野P-HT235BA +日野車体
1999年3月 日立南
水戸22あ1412
日デU-UA440LSN +富士7E 1991年2月製
2002年1月 日立駅
1990年度導入車。この年から方向幕が大型化され、前面の系統と行先が分割された。
水戸22あ1413
日デU-UA440LSN +富士7E 1991年2月製
2005年12月 日立駅
水戸22あ1414
日デU-UA440LSN +富士7E 1991年2月製
2011年8月 日立南
水戸22あ1415
日デU-UA440LSN +富士7E 1991年2月製
2000年3月 日立駅
水戸22あ1416
日デU-UA440LSN +富士7E 1991年2月製
2003年1月 日立駅
水戸22あ1417
日デU-UA440LSN +富士7E 1991年2月製
1997年9月 日立駅
でんてつオーシャンバスの時は、新塗装と同じロゴだった。
2009年8月 日立駅
2009年8月 日立駅
自社発注車 1988・1989年度導入(中小型)他→
移籍車 1989〜1995年度導入 その1→
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