◆移籍車 もと神奈川中央交通(1997年度まで)


 東野交通が移籍車の導入を開始したのは1980年代中頃のこと。以降、1990年代中頃まで毎年10〜20台のペースで導入が続いた。
黎明期には千葉中央バスから移籍していたようだが、その後しばらくの間、主要な移籍元となるのは神奈川中央交通(神奈中)であった。
当時の神奈中は廃車時の車齢が8年程度であり、東日本の各事業者への移籍事例が多かった(といっても移籍車を導入する事業者そのものは今より大幅に少なかったが)。

東野は、当初いすゞと日野を導入していたが、自社発注車での導入を開始したことが関係するのか、ふそうも後に加わっている。
しかし、神奈中は車両の使用年数が徐々に伸びてゆき、1990年代末になると当時の移籍車の相場であった車齢10年程度よりも長くなってしまった。これにより全国的に移籍例は激減し2000年頃には一旦市場からほぼ消えてしまう。
東野への移籍例も1997年度を最後に途絶え、それが復活するのはみちのり傘下に入ってからである。

なお、東野交通といえばかつては移籍車を「使い捨てる」ことで知られていた。
とにかく置き換えのサイクルが短く、数年で廃車となるケースも多かった。
ここに挙げた車両は5〜7年程度は使われたようである。

※ここでは撮影できた車両のみを紹介します。

 栃木22う466

日野K-RC321 +日野車体 1991年度移籍?
1996年8月 宇都宮駅西口
 

 栃木22う614

日野P-HT226AA +日野車体 1992年度移籍
1999年1月 真岡
 

 栃木22う650

日野P-HT226AA +日野車体 1992年度移籍
1997年9月 宮の橋
 

 栃木22う716

三菱ふそうP-MP118M +呉羽 1993年度移籍
1999年1月 西原
 

 栃木22う744

日野P-HT226AA +日野車体 1993年度移籍
1999年1月 真岡
 

 栃木22う793

いすゞP-LV314L +富士5E 1994年度移籍?
1997年9月 宮の橋
 

 栃木22う805

いすゞP-LV314N +川重車体 1994年度移籍?
1997年9月 真岡
 

 栃木22う839

いすゞP-LV314L +富士5E 1984年式・1994年度移籍
1998年12月 宇都宮
 

 栃木22う871

いすゞP-MP218M +呉羽 1995年度移籍?
1999年7月 大田原
 

 栃木22う873

三菱ふそうP-MP218M +呉羽 1995年度移籍?
1999年1月 西原
 

 栃木22う889

いすゞP-LV314L +富士5E 1995年度移籍?
1998年4月 宮の橋
 

 栃木22う1104

三菱ふそうP-MP218M +呉羽 1987年式・1997年度移籍?
もとカナちゃん号
2000年3月 西原
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