◆移籍車 もと東武鉄道・やしお観光バス
・東武鉄道
ながらく東野交通の親会社であった東武鉄道の路線バスは、かつては北関東3県に跨る巨大な路線網があった。
そのため、車両の使用年数も長めであり他の事業者への移籍は考えられる状況にはなかった。
しかし1990年代に進められた子会社への路線移管の結果、路線網は東京都内と埼玉県南・千葉県東葛地域および日光の観光路線に限られるようになり車齢も大幅に引き下がった。他社への移籍も1999年頃から見られるようになった。
東野へは2001年度に5台が移籍した。が、その後は一旦途絶えており10年のブランクが生じている。ここでは2001年度移籍の車両を取り上げる。
宇都宮200か213
いすゞP-LV314L +富士7E 1990年5月製・2001年度移籍
2002年2月 西那須野駅東口
宇都宮200か223
日野P-HT235BA +日野車体 2001年度移籍
2001年8月 黒磯駅
宇都宮200か237
日野P-HT235BA +日野車体 2001年度移籍
2005年2月 黒磯駅
宇都宮200か241
日野P-HT235BA +富士7E 1990年4月製・2001年度移籍
2002年8月 黒磯駅
宇都宮200か252
いすゞP-LV314L +富士7E 1990年5月製・2001年度移籍
2002年2月 西那須野駅東口
・やしお観光バス
東野交通には那須交通とやしお観光バスという系列会社がある。この2社との間で車両の異動も何度か行われている。
このうち、やしお観光バスから日野の中型貸切車2台が1999年度に異動し、黒磯営業所に配置。那須地区の「ミュージアムめぐり」バスの専用車となった。
しかし長続きはせず、宇都宮に転属して一般路線車として使用された。同型車は2000年度にも異動し、こちらは当初から黒磯で一般路線車として使用された。
このほか、貸切用のセレガFCが1台異動。一般の路線バスとして使用していたことがある。
栃木200か21
日野P-RR192CA +日野車体 1999年度移籍
2001年1月 黒磯駅前
ミュージアムめぐり用の2台は、ヘッドライト間に元から行灯があったが、その上にもう一つ新設している。
2004年7月 宮の橋
宇都宮に転属の際に、フロントガラス内に行き先表示を新設。オリジナルの行灯を廃止している。
栃木200か22
日野P-RR192CA +日野車体 1999年度移籍
2004年7月 宮の橋
宇都宮200か72
日野P-RR192CA +日野車体 2000年度移籍
2004年7月 黒磯駅前
当初から一般路線用となったこの車両は、フロント上部に方向幕を設置。かつて栃木県ではメジャーだった貸切格下げ車の標準的なスタイルである。
栃木22う1162
日野U-RU1HHAB +日野車体 2003年度移籍?
2003年12月 宮の橋
登録番号を変更せずに異動した。のちに福島空港への連絡バスに転用された。