Saltsjöbanan(サルトシェー線)


 中心市街地南部のセーデルマルム島のターミナル Slussen(スルッセン)を起点に、東へ延びる全長18.6kmの路線である。軌間は標準軌、直流750V電化(架線集電式)。
 終点の数駅手前のIgelboda(イーゲルボーダ)で二方向に別れるが、Saltsjöbaden(サルトシェーバーデン)に行くのが本線(25系統)で、Solsidan(ソルシダン)への支線は早朝・深夜の一部を除いて線内折り返し(26系統)のみとなっている。運行間隔は平日日中は20分間隔、朝夕は若干本数が増え、スルッセン行きのうち2本が急行運転を行う。
 SaltsjöはSalt(塩)+sjö(湖)、つまりは塩湖という意味。1893年に蒸気鉄道として開業し、1910年に架線電圧直流1000Vで電化されている。その後、1969年にはストックホルム地方交通に組み入れられて現在に至る。
 沿線はNacka(ナッカ)附近が市街地であるほかは、基本的に時折海の見える森の中を進んでゆく。沿線は別荘地として開発された経緯がある。

走る車両はC10形(電動車)とC11形(制御車)のペアの2連で、最大は3編成繋げた6連。
第3軌条集電式のストックホルム地下鉄のC8形またはC6形をベースにした車両である。

(撮影日:2019年10月7日)

1.HenriksdalからSickla

2.森の中を行く

3.分岐駅 Igelboda とSolsidanへの支線

4.車庫がある駅 Neglinge

5.海辺の終点 Saltsjöbaden

サルトシェー線の電車 C10・C11形について


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