Tunnelbana(地下鉄)の電車


 ストックホルムの地下鉄は1950年、一部が地下化されていた路面電車を転用する形ではじまった。現在は3路線7系統を運行する。
走る車両は大きく分けて鋼製ボギー車とステンレス製連節車の2種類がある。
 
 
C6形 2704

1970~1974年にASEA(電機), Hägglund(車体)で160両が製造された。前面に曲面ガラスを使用したこのスタイルは以降に製造された車両に受け継がれ、一大グループを形成した。C6形は登場時は旧塗装の緑色だったが、後に現在の水色になっている。ただし、前面のSLのロゴ等は変更されている。現在は廃車が進み、緑線では走っていない。
2両固定編成で4本を繋げた8連で使われることが多い。車内はクロスシート。

Gamla Stan
 
C14形 1376

1985~1989年にASEA(電機), Hägglund(車体)で126両が製造された。一部旧型車の機器を流用しているが、制御方式はチョッパ式を採用している。このに続いて製造されたC15形は機器類が全て新品のチョッパ車である。

なお、C7形はチョッパ制御の試作車、C8形はC6形と基本は同じで当初より水色の塗装、C9形はチョッパ車、C12形は機器流用車、C13形も機器流用車だが台車は新品であった。これらはC8形の一部がサルトシェー線のC10、C11形に改造された他は廃車になっている。

Gamla Stan~Slussen
 
C6形 2738
次期新車(C30形)を計画するにあたり、試験用に車内をクロスシートからロングシートに改造した車両。窓回りが白くなっている。

Gamla Stan
 
C14形 1345
全線地下を走る青線の車両。岩盤をくり抜いただけのトンネルに芸術を施した駅が多く「世界一長い美術館」とも言われている。

T-centralen
 
 
C20形 2111

1997~2004年にADtranz→Bombardierで270編成が製造された。それまでの車両とまったく異なり、ステンレス製の車体を採用。また3車体の連節車となった。ただし中間車がボギー車で、先頭車の連結面側の台車を無くして連節にした特徴ある軸配置となっている(このタイプは、ドイツはハンブルクの地下鉄でも見られる)。一部車両は外板がビートレスとなっている。
通常は2編成~3編成を繋げて使われている。

Gamla Stan~Slussen
 
C20形は各編成にそれぞれペットネームが付けられており、乗務員扉の上に書かれている。
 

C20形の座席
市役所、大聖堂などの名所が描かれている。気分は横浜市営バス(?)
 
ストックホルムの地下鉄をお手軽に撮影できるGamla Stan~Slussenの地上区間だが、列車本数が多い上に駅間が短くラッシュ時にはこのように4線が埋め尽くされることも。
 
訪問時は丁度、2019年のノーベル賞の発表期間であったため、こんなポスターが車内に掲げられていた。
 

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