3400形 モハ3401、3403、3405
1400形 クハ1402、1404、1406
●概要
3400形は平塚側に運転台を持つ電動車。1400形は秦野・大山側に運転台を持つ制御車。もとは大山線の前身、大山電気軌道の発注車モハ111〜116で、1967年の改番前はモハ211〜216であった。両形式とも3両が在籍し固定編成を組んでいる。1927年 日本車両製造製で。平塚車庫(秦野・大山線)の所属。
大山電軌開業に際して導入した。連結運転も考慮した設計ではあったが、基本は単行で使われていた。主要機器は日立製を採用し、主制御器はPR200、主電動機はHS-254-Dであった。また、集電方式は当初よりパンタグラフだった。
神奈川電鉄成立後、連結運転の状態化・転入車に合わせてブレーキを直通制動から自動制動(AMA)に変更している。
大きく変わったのが1974年の秦野・大山線昇圧で、片運転台化。偶数番号車を電装解除の上で2両固定編成に改造した。また主制御器は国鉄譲受のCS5に変更、モハの台車と主電動機は南海電鉄譲受の木南K-16・三菱MB-146-SFRに変更した。MGとCPはクハに搭載した。
日車が昭和初期に製造したいわば標準型車両で、同系車は上田温泉電軌(上田交通)、浅野川電鉄(北陸鉄道)、越前電鉄・三国芦原電鉄・永平寺鉄道(京福電鉄)、福井鉄道に在籍する。戸袋窓が楕円窓なのが特徴で、窓枠のアルミサッシ化や扉の交換などが行われても失われずに残っている。運転台は車両の中央にある。パンタグラフは平塚側に搭載している。
●諸元
形式 | 番号 | 最大寸法 (長×幅×高 mm) | 重量(t) | 台車 | 主制御器 | 主電動機 形式(出力 kW×個数 駆動方式) | 制動 | 備考 |
3400 | モハ3401 モハ3403 モハ3405 | 14720×2640×4128 | 25.4 | 木南K-16 | 国鉄CS5 | 三菱MB-146-SFR(93.3×4 吊掛) | AMA | |
1400 | クハ1402 クハ1404 クハ1406 | 14720×2640×3820 | 23.0 | 日車D-14 | - | - | ACA | |
●車歴
・モハ3401← | モハ211←大山電気軌道モハ111 1927 日本車輌本店製 |
・クハ1402←モハ3402← | モハ212←大山電気軌道モハ112 1927 日本車輌本店製 |
・モハ3403← | モハ213←大山電気軌道モハ113 1927 日本車輌本店製 |
・クハ1404←モハ3404← | モハ214←大山電気軌道モハ114 1927 日本車輌本店製 |
・モハ3405← | モハ215←大山電気軌道モハ115 1927 日本車輌本店製 |
・クハ1406←モハ3406← | モハ216←大山電気軌道モハ116 1927 日本車輌本店製 |
●編成表
| |
3401 1402
3403 1404
3405 1406
| (平塚) (平塚) (平塚) |
鉄道コレクション第17弾の高松琴平電鉄3000形がベース。鉄コレが出始めた頃から日車の昭初期の車両は本命視されていましたが、漸く発売された・・・と感じたことを今でも思い出します。同シリーズには丸窓電車が代名詞の上田交通モハ5250もありましたが、コトデンを種車にしたのは、こちらのほうが各所が近代化された神奈電の仕様にするには好都合であったためです。
前面は一畑電鉄のデハ1・デハニ51がモデルで、貫通路を埋めてシル・ヘッダーを再現、そこに鉄コレ第12弾の一畑デハニ52からテールライトとアンチクライマーを移植しています。パンタグラフは珍しくPS11を採用してみました。
作成途中の画像
神奈電をもう一度 2013年10月
神奈電をもう一度 2013年12月
神奈電をもう一度 2014年3月