◆日立電鉄 (→1999年6月分社・日立電鉄バス→2005年10月改称・日立電鉄交通サービス) 茨城県日立市
(分離子会社:でんてつオーシャンバス、日立中央バス)
常北太田〜大甕〜鮎川の路線を運営する日立製作所系列の鉄道事業者。路線バスは日立市を中心に茨城県の久慈川以北に路線網を展開する。1928年、常北電気鉄道として開業。水浜電車(のちの茨城交通の母体)と同系であったが、1941年には日立製作所の系列となる。これは茨城県北には日鉱・日立グループの事業所が多数存在していたためである。また戦時統合では茨城県北は茨城交通に一元化される予定であったが、日鉱・日立の意向もあり久慈川以北は別会社となった。この結果、1944年に常北電気鉄道を中心にバス事業者が合併し、日立電鉄に改称した。
1990年代後半に入り、でんてつオーシャンバス、日立中央バスと2社を分離したが、結局1999年にはバス事業そのものが分離され、乗合バスは先に分離した2社と合わせて日立電鉄バスとなった。2005年には鉄道を廃止、同年10月に日立電鉄交通サービスに改称した。その後、2017年に日立製作所はみちのりホールディングに全株式を譲渡。さらに2019年5月には、同じみちのり傘下の茨城交通に合併した。
一般路線車両はいすゞ、日デ、日野を導入し、移籍車ではふそうも導入した。富士5E・6Eについては、自社発注で日デの大型・中型、いすゞの中型、移籍車で日デの大型・中型、いすゞの大型・中型、日野の中型を導入した。
(2005.3.21 更新 2020.5.24 画面修正)
日立電鉄バス追想録もご覧ください
いすゞ P-LR312J
2012.2 日立駅
自社発注車。1990年製2両を導入した。
2009.8 日立駅
左に同じ。
2001.5 日立駅
もと
京浜急行電鉄。5両が移籍した。側面の行先表示は大型化の上でLED化、また屋上のベンチレータは撤去した
日デ P-RM81E
1998.8 日立市内
もと
西武バス。秩父の山間部で使われていた2両が移籍した。
日デ P-RM81G
2009.8 日立駅
自社発注車。7両が存在した。
2012.2 日立駅
新塗装に変更した車両も何両か存在した。
2001.5 日立駅
もと西武バス。2両が移籍した。
2006.3 日立市内
左に同じ。
2002.3 日立駅
もと
東京都交通局。このタイプは大半が
羽後交通に移籍したがこの1両のみ日立電鉄に移籍した。
2004.4 日立駅
左に同じ。
1999.3 日立市内
もと
大阪市交通局。6両が移籍した。トルコンATつき。フォグランプは移籍時に取り付けたものだが、施工工場によって形が異なる。こちらはバンパーに穴をあけて取り付けた車両。
1998.8 日立駅
左に同じ。
2005.3 日立市内
もと大阪市交通局。こちらは通常のフォグランプを増設した車両。
1999.3 日立市内
もと
新京成電鉄。ヘッドライトが丸目の車両は1986年3月製造で2両が移籍した。
2002.1 日立駅
もと新京成電鉄。ヘッドライトが角目の車両は1988年2月製造で1両が移籍した。
2001.5 日立市内
もと岳南鉄道。バス事業終了後、大半の車両は親会社の
富士急行に引き取られたが、1両のみ日立電鉄に移籍した。側面の行先表示を前扉直後から後扉直前に移設し大型化ている。
2003.1 日立駅
もと京浜急行電鉄。LRと同時期に2両が移籍した。
日野 P-RJ172BA
1999.3 常陸太田
もと
遠州鉄道。2回にわけて5両が移籍した。
2011.8 日立駅
もと遠州鉄道。行き先表示をLED化した車両。