1510形 クハ1512、1514、1516
●概要
 大山・秦野側に運転台も持つ制御車。名義上は1953年12月日本車輌製造東京支店製なるものの、実際には富士山麓電鉄モ1形の車体を流用したものである。
3両が在籍しする。平塚車庫(秦野・大山線))の所属。特定の車両と固定編成は組んでいない。

モ1形は富士山麓電鉄の開業にあわせて日本車輌製造本店で製造したもので1〜5の5両が製造された。戦後、1952〜1953年に日本車輌東京支店で車体を新製しモハ501〜506になった。このときに発生した旧車体のうち3両分が、手持ちの中古部品と組み合わされて神奈電に納入された。入線当初はクハ641〜643を名乗っていたが、1966年の改番でクハ1512、1514、1516になっている。

モハ1は両運転台であったが、片運転台の制御車として竣工したため、連結面側の乗務員扉は撤去され通常の窓が設置されている。
窓は上段固定・下段上昇式。扉は1512は木造のままである。連結面は貫通路が設けられており、観音開きの扉が設けられている。
台車はブリル27MCBである。

●諸元
形式番号最大寸法
(長×幅×高 mm)
重量(t)台車主制御器主電動機
形式(出力 kW×個数 駆動方式)
制動備考
1510クハ1512
クハ1514
クハ1516
14870×2720×382020.0ブリル27MCB--ACA

●車歴
クハ1512←クハ641(←富士山麓電鉄モハ1形) 1953.12 日本車輌東京支店製(1949日本車輌本店製)/1953入線
クハ1514←クハ642(←富士山麓電鉄モハ1形) 1953.12 日本車輌東京支店製(1949日本車輌本店製)/1953入線
クハ1516←クハ643(←富士山麓電鉄モハ1形) 1953.12 日本車輌東京支店製(1949日本車輌本店製)/1953入線

●編成表
1512
1514
1516

(平塚)
(平塚)
(平塚)


 


鉄コレ12弾の上田モハ4257がベース。というよりはこの製品が手許にあったからラインナップに加えたというほうが正しいかもしれません。扉の交換と連結面側の運転台撤去・貫通路設置程度の改造です。制御車で作りやすいこともあり、もう1両追加。こちらはさらに手抜きしたため、ドアが木製のままということになりました。台車は片や鉄コレ、片やGMなので、軸距が異なっています。
 
 連結面側


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