3610形 モハ3611〜3616
●概要
両運転台の電動車。神奈電の自社発注車で1967年の大改番以前は1011形であった。
6両が在籍する。1957〜1962年 日本車輌製造東京支店製。平塚車庫(秦野・大山線)の所属。
各線で使用できる車両として、600V・1500Vの複電圧車として登場した。また秦野・大山線での使用を考慮し全長は16mとなった。このため1954年に製造された1001形→3720形と同じ2扉車であるが、扉間の窓が1枚少ない
まず、1957年にモハ1011、1012を導入した。パンタ側は非貫通、反対側が貫通で、ウィンドウシルがある。台車は中古品の住友KS-33である。
続いて、1959〜1962年に毎年1両づつ導入しモハ1013〜1015となった。こちらは両方の妻に貫通路があり、ノーシル・ノーヘッダーである。こちらは台車が新品のNA-5である。
各線に配置されていたが、最終的には1974年の大山・秦野線昇圧を機に全車が同線の所属になっている。
制御器は電動カム軸式の日立MC-LH-10E、主電動機は日車NE75。
パンタグラフは平塚側に設置している。
●諸元
形式 | 番号 | 最大寸法 (長×幅×高 mm) | 重量(t) | 台車 | 主制御器 | 主電動機 形式(出力 kW×個数 駆動方式) | 制動 | 備考 |
3610 | モハ3611 モハ3612 | 16000×2740×4100 | 27.0 | 住友KS-33L | 日立MC-LH-10E | 日車NE75(75.0×4 吊掛) | AMA | |
モハ3613〜 モハ3616 | 26.2 | 日車NA-5 | |
●車歴
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モハ3611←モハ1011 1957 日本車輌製造東京支店製
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モハ3612←モハ1012 1957 日本車輌製造東京支店製
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モハ3613←モハ1013 1959 日本車輌製造東京支店製
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モハ3614←モハ1014 1960 日本車輌製造東京支店製
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モハ3615←モハ1015 1961 日本車輌製造東京支店製
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モハ3616←モハ1016 1962 日本車輌製造東京支店製
●編成表
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3611
3612
| (平塚) (平塚) |
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3613
3614
3615
3616
| (平塚) (平塚) (平塚) (平塚) |