3700形 モハ3701、3702、3704、3705
●概要
両運転台の電動車。愛甲線の前身、愛甲鉄道の発注車で、1967年以前はモハ101形であった。
6両が在籍していたが1両は既に廃車になっている。1927年 川崎造船製。
厚木車庫(愛甲線)または田名車庫(相北線)の所属。
愛甲鉄道が電化および半原延長に合わせて導入した。基本的に単行で使うにも関わらず自動制動を備え、制御器も芝浦製の電空カム軸制御であった点が特筆される。1968〜1971年に自社工場で更新工事を受けているが、その最中の1969年にモハ3703が踏切事故で台枠を損傷し廃車になっている。
典型的な「川造型」で、前面は3枚折妻、深い屋根に特徴がある。窓枠はアルミサッシ化済み。
台車は住友KS-30。電装品は製造時からの芝浦製で制御器はRPC-101、主電動機はSE102である。これらは後の国鉄CS1、MT4であり後に神奈電が国鉄型の機器を導入するきっかけとなった。
パンタグラフは平塚側に設置している。
●諸元
形式 | 番号 | 最大寸法 (長×幅×高 mm) | 重量(t) | 台車 | 主制御器 | 主電動機 形式(出力 kW×個数 駆動方式) | 制動 | 備考 |
3700 | モハ3701 モハ3702 モハ3704 モハ3705 | 17120×2710×4225 | 33.6 | 住友KS-30 | 芝浦RPC-101 | 芝浦SE102(85.0×4 吊掛) | AMM-R | |
●車歴
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モハ3701←モハ101←愛甲鉄道 1927 川崎造船製
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モハ3702←モハ102←愛甲鉄道 1927 川崎造船製
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モハ3703←モハ103←愛甲鉄道 1927 川崎造船製/1969廃車
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モハ3704←モハ104←愛甲鉄道 1927 川崎造船製
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モハ3705←モハ105←愛甲鉄道 1927 川崎造船製
●編成表
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3701
3702
3704
3705
| (田名) (田名) (厚木) (厚木) |