3810形 モハ3811〜3812
●概要
 両運転台の電動車。神奈電の自社発注車であるが走行機器は中古部品を使用している。
2両が在籍する。1970年 西武所沢工場(西武建設)製。田名車庫(相北線)の所属。

 当時、入線可能な中古車が市場になかったことから、西武所沢工場手持ちの機器類を再利用した新車となった。
これを契機に、車両の改造・供給の面で神奈電は西武所沢工場を車両の供給源の一つとしてゆく。

 前面は折妻、神奈電初の両開き扉の車である。側面は同時期に作られた西武801系に準じており窓・扉・雨樋等に共通点が見られる。一方、車体幅は西武が2800mmあるのに対し、こちらは最大でも地方鉄道車両定規に収まる2744mmである。

台車はTR11A、制御器は国鉄CS1、主電動機は国鉄MT4(芝浦SE102)である。
パンタグラフは中津側に設置している。

●諸元
形式番号最大寸法
(長×幅×高 mm)
重量(t)台車主制御器主電動機
形式(出力 kW×個数 駆動方式)
制動備考
3810モハ3811
モハ3812
18800×2744×410027.0国鉄TR11A国鉄CS1国鉄MT4(85.0×4 吊掛)AMA

●車歴
モハ3811 1970 西武所沢工場製
モハ3812 1970 西武所沢工場製

●編成表
3811
3812
(田名)
(田名)


 
 
もともと、この形式はもと定山渓鉄道2320を設定していたのですが、複雑な切継が祟ったのか車体にねじれが生じ、修復を試みたものの失敗。そこで代替の車両を作ることにしました。しかし、定鉄は設定があまりに非現実的(どうやら固定窓を開閉式にするのも難しい)であるため再考。そして、神奈電が西武から車両を調達するきっかけになった車両ということにしました。
 鉄コレの上信電鉄200形がベースで、前面はGMの阪急通勤車用を改造しています。同車と上毛電鉄モハ181、三岐鉄道モハ151を足して3で割った車両を目標としました。
 
 神奈電をもう一度+製作中のもの 2019年8月
 神奈電をもう一度 2019年10月 + α


▲神奈電の車両 総説・目次 へ
inserted by FC2 system