床下機器の配置

基本的には(1)600・700の奇数車、(2)600・700の偶数車と800の2種類であるが、車両ごと若干のに差がある。

・600、700の奇数車
・左側面(←長尾/琴平/志度線瓦町   築港/志度→)

601の場合 (2004年4月)
(1) 母線スイッチ(BS)・主スイッチ(MS)
(2) ヒューズ類(VMF)
(3) 主制御器(一番右の区画は逆転器(RV))
(4) 断流器
(5) (2つ並んでいるのが)主電動機開放スイッチ(MCOS)
(6) 接地スイッチ(GS)

1998年に入線した車両(601、701→723、621、623)がこのタイプ。ただし、701のみ主電動機開放スイッチが一つの箱に集約されている。


603の場合 (2012年8月)
(1) 母線スイッチ(BS)・主スイッチ(MS)
(2) ヒューズ類(VMF)
(3) 主制御器(一番右の区画は逆転器(RV))
(4) 断流器
(5) 主電動機開放スイッチ(MCOS)
(6) 接地スイッチ(GS)

1999年に入線した車両(603、605、625、627)がこのタイプ。断流器が変更になっている。また主電動機開放スイッチが一つの箱になった。


611の場合 (2004年4月)
(1) 母線スイッチ(BS)・主スイッチ(MS)
(2) ヒューズ類(VMF)
(3) 主制御器(一番右の区画は主電動機開放スイッチ(MCOS))
(4) 断流器
(6) 接地スイッチ(GS)
(7) MMGS(詳細不明)

2000年に入線した車両(607、609、611→631、613、629、721)がこのタイプ。主電動機開放スイッチが主制御器の一番右側の区画に収まった。ただし(7)は2001年下期に入線した611→631と721にのみ取り付けられている。また613はBS・MSの箱の形状が異なる。


断路器の右側奥には空気溜めが複数(保安、制御、供給、元)取り付けられているが、その向きがレール方向の車両(左 601の例)と枕木方向(右 613の例)の2種類がある。


・右側面(←築港/志度   長尾/琴平/志度線瓦町→)

605の場合 (2004年4月)
(1) アクチュエータ(AC)、非常スイッチ(ES)
(2) ブレーキ関係の装置
(3)(4) 抵抗器


721の場合 (2023年5月)
(1) アクチュエータ(AC)、非常スイッチ(ES)
(2)′ ブレーキ作用装置
(4) 抵抗器

(2)′は1973年以降に製造された車両、それ以前に製造された車両は(2)である。
 (2) :603、605、609、701→723、621、623
 (2)′ :601、607、611→631、613、625、627、629、721

(3)は2000年以降入線の車両(607、609、611、613、721)は元からこの場所にないが、それ以前からの車両でも変更されたものがある(621、723ほか)。



・600、700の偶数車
・左側面(←長尾/琴平/志度線瓦町   築港/志度→)

612の場合 (2004年4月)
(1) 高圧補助スイッチ(SIV-S、CPS)・高圧補助ヒューズ(CMF、VMF)
(2) コンプレッサ関係のリレー?(CompMER)
(3) バッテリ
(4) 静止型インバータ(SIV)
(5) 接地スイッチ(GS)

604の場合 (2012年8月)
(1) 高圧補助スイッチ(SIV-S・CMS)・高圧補助ヒューズ(CMF、VMF)
(3) バッテリ
(4) 静止型インバータ(SIV)
(5) 接地スイッチ(GS)
(6) エアドライヤー?

(2)があるのは608、610、612→632、630、722。624は(2)の代わりに小箱がある。
(6)があるのは602、604、606、702→724、614、622、626で、右側面の(4)を機器を変更の上で移設したと思われる。
628は(2)、(6)ともに無い。

・右側面(←築港/志度   長尾/琴平/志度線瓦町→)

606の場合 (2004年4月)
(1) ブレーキ作用装置
(2) コンプレッサリレー関係のリレー?(CP-RY、CP-R)
(3) 二室空気溜め(制御、保安)
(4) エアドライヤー?
(5) コンプレッサ
(6) 元空気溜め

610の場合 (2005年12月)
(1)′ ブレーキ関係の装置
(2)′ コンプレッサ関係のリレー
(3) 二室空気溜め(制御、保安)
(4) エアドライヤー?
(5) コンプレッサ
(6) 元空気溜め

722の場合 (2023年5月)
(1) ブレーキ作用装置
(2)′ コンプレッサ関係のリレー(CP-RY)
(3)′ 制御空気溜め
(4) エアドライヤー?
(5) コンプレッサ
(6) 元空気溜め、保安空気溜め

(1)か(1)′であるかは奇数車と同じく製造年による。(1)が1973年以降に製造された車両、(1)'がそれ以前である。
 (1) :602、604、606、608、612→632、614、622、624、626、628、630、722
 (1)′ :610、702→724
(2)′は左側面にCompMERがある車両の場合で、ほかは(2)が取り付けられている。
(3)′は612→632、614、722で、(6)が元空気溜めと保安空気溜めの組み合わせになっている。
(4)は多くの車両は左側面の(6)に移設されている(606の画像は移設前)。612→632、624、628、630、722は位置は変わっていないが機器そのものは変更されている。
(6)は車両によって個数・位置・種類が異なる。(以下、判明しているもののみ記載)
 1個:602、608、610、
 2個:606、702→724
 2個(2段):612→632、614、622、624、630、722




 (左上)622、(右上)624
 (左中)606、(右中)630
 (左下)722の元空気溜め+保安空気溜め




・800の奇数車
 もと奇数車の607、609を改造した801、803は主制御器・主抵抗器等が取り外されて、新たにSIVやコンプレッサなどが取り付けられた。その床下機器の配置は600・700の偶数車に準じたものになっているがバッテリが無いなど一部の機器は位置が異なる。また、運転台の位置は600・700の奇数車と同じである点に注意が必要である。
・左側面(←志度線瓦町   志度→)

803の場合 (2024年4月)
(1) スイッチ類(PS、AUX-S、801はBS、MS)
(2)(3) 高圧補助ヒューズ(VMF、CPF)
(4) エアドライヤー?
(5) 供給空気溜め
(6) 静止型インバータ(SIV)
(7) 接地スイッチ(GS)

・右側面(←志度   志度線瓦町→)

801の場合 (2024年4月)
(1) ブレーキ作用装置(803はブレーキ関係の装置)
(2) 二室空気溜め(制御、保安)
(3) コンプレッサリレー関係のリレー?(CP-RY、CP-R)
(4) コンプレッサ
(5) 元空気溜め

・800の偶数車
 もと偶数車の608、610を改造した802、804は種車の床下配置をほぼ継承しているが、もともとバッテリがあった周辺は変更されている。
また、方向転換をしているので左側面と右側面は逆転していることに注意が必要である。
・左側面(←志度線瓦町   志度→)

804の場合 (2024年4月)
(1) ブレーキ関係の装置
(2) コンプレッサ関係のリレー(CP-Ry)
(3) 二室空気溜め(制御、保安)
(4) エアドライヤー?
(5) コンプレッサ
(6) 元空気溜め

本ページに804の種車である610の右側面の画像を挙げているので比較されたい。

・右側面(←志度   志度線瓦町→)

802の場合 (2024年4月)
(1) 高圧補助ヒューズ(CPF、VMF)
(2) コンプレッサ関係のリレー?(CompMER)
(3) スイッチ類(PS、AUX-S)
(4) 空気溜め(供給空気溜め?)
(5) 静止型インバータ(SIV)
(6) 接地スイッチ(GS)



・履歴
2024.5. 6 800形の記述を全面的に変更・画像を交換。600、700の偶数車のエアタンクについて画像を追加。
2023.5.11 奇数車の(2)(2)´、偶数車の(1)(1)´の差が製造年によるものであることを追加
2023.5. 3 601の(2)、611の(5)の名称を追加。奇数車左側面の空気溜めの解説・写真を修正・変更。
     605、613の(1)に非常スイッチを追加
     偶数車右側面に722の例を追加。622、722の空気溜めの画像を追加。
2023.2.25 作製

屋上機器ほか→

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