3420形 モハ3421
1420形 クハ1421
●概要
3420形は平塚側に運転台を持つ電動車。1420形は大山・秦野側に運転台を持つ制御車。もとはJR南武線の前身である南武鉄道モハ100形→国鉄同型式である。
両形式とも1両が在籍する。1926年12月または1928年9月 汽車製造製で、1949年に入線した。
平塚車庫(秦野・大山線)の所属。両形式で固定編成を組んでる。
南武鉄道が開業に際して用意し、その後2度にわたり増備した14m級車である。神奈電に入線したのは南武モハ103(1926年製)とモハ111(1928年製)で、製造年が異なることから、ベンチレータやウィンドウヘッダーの形状に差があった。
国家買収後、モハ103は1945年に制御車代用になっている。その後、小型車だったためか1949年3月に廃車になった。
同時に廃車になった、もと南武のクハ211・212は直接神奈電に入線(現
1500形)したのに対し、こちらは東急横浜製作所を経由している。この時に床下機器は変更されている模様。
神奈電ではモハ511、512→モハ3421、3422となった。しかし、両端に寄った扉配置は使いづらく、1962年に車体中央に扉を新設し3扉車になった。
1972年には大山・秦野線の昇圧対策として3422を電装解除してクハ1422に改番。また、両車とも片運転台化され2両固定編成になった。MGとCPは1422に搭載し、3422からは撤去している。このときに車体の更新工事が行われたが、クハ1422はシル・ヘッダーが残ったのに対し、モハ3422はノーシル・ノーヘッダーとなり、屋上のお椀形ベンチレータも撤去されている。
運転台は全室式になったが、なぜかクハ1422の乗務員扉が助手側には設置されていない。
3421のパンタグラフは平塚側に設置している。制御器は国鉄CS5。台車は汽車K-16、主電動機は三菱MB-146-SFRで、南海電気鉄道から譲り受けたものである。これらは2両固定編成化の際に交換した。一方、1422の台車は日車D-16である。
●諸元
形式 | 番号 | 最大寸法 (長×幅×高 mm) | 重量(t) | 台車 | 主制御器 | 主電動機 形式(出力 kW×個数 駆動方式) | 制動 | 備考 |
3420 | モハ3421 | 14681×2672×4161 | 28.5 | 汽車K-16 | 国鉄CS5 | 三菱MB-146-SFR(93.3×4 吊掛) | AMA | |
1420 | クハ1422 | 14707×2672×3650 | 24.6 | 日車D-16 | - | - | ACA | |
●車歴
・モハ3421 | ←モハ511←国鉄←南武鉄道モハ103 1926.12 汽車製造製/1949入線 |
・クハ1422←モハ3422 | ←モハ512←国鉄←南武鉄道モハ111 1928.09 汽車製造製/1949入線 |
●編成表
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3421 1422 |
(平塚) |