3440形 モハ3441、3443
●概要
 平塚側に運転台を持つ電動車。もとは京王帝都電鉄のデハ2400形である。
2両が在籍する。1940年 日本車輌製造東京支店製で、1964年に入線した。
平塚車庫(秦野・大山線)の所属。1500形と固定編成を組んでる。

京王電気軌道400形として落成したが、資材不足のため1941年になってから制御車として使用開始。1942年に電装されている。東京急行電鉄(いわゆる大東急)への吸収時にデハ2400形となった。戦後、併用軌道区間の消滅に伴いステップを取り外し、裾を一直線に形状変更している。

神奈電には1963年8月の京王線昇圧時に廃車となったデハ2403、2406が入線し、モハ771、772→モハ3441、3442になった。
台車は改軌の上で使用し、制御器は交換している。

1972年に、片運転台に改造の上で1500形と固定編成を組むようにされた。これに伴い、3442は3443に改番した。
このときに、運転台を拡張、直後の客用扉は1100mmから1000mmに狭めた上で、車体中央側に移設した。
また、MGとCPは1500形に移設した。

神奈電の全旅客車の中で、もっとも全長が短い。また、数少ない中央運転台の車両である。窓枠はアルミサッシ化済。
パンタグラフは平塚側に設置している。制御器は国鉄CS1。台車は汽車K-16、主電動機は三菱MB-146-SFRで、南海電気鉄道から譲り受けたものである。

●諸元
形式番号最大寸法
(長×幅×高 mm)
重量(t)台車主制御器主電動機
形式(出力 kW×個数 駆動方式)
制動備考
3440モハ3441
モハ3443
14118×2640×402025.0汽車K-16国鉄CS1三菱MB-146-SFR(93.3×4 吊掛)AMA

●車歴
モハ3441←モハ771
    ←京王帝都電鉄デハ2403←東京急行電鉄デハ2403←京王電気軌道403 1940 日本車輌東京支店製/1964入線
モハ3443←モハ3442←モハ772
    ←京王帝都電鉄デハ2406←東京急行電鉄デハ2406←京王電気軌道406 1940 日本車輌東京支店製/1964入線

●編成表
3441  1502
3443  1504
(平塚)
(平塚)


 
 鉄道コレクション第17弾の京王2400→京福ホデハ260形がベース。まさかこんなものまで製品化されるの?!とビックリしたものの一つです。
 運転席を拡張したいが京王220と同じでは芸がない・・・ということで上記のストーリーとなりました。運転席直後のドアまわりは鉄コレ第9弾の東武7300系のものを切り継いでいます。
 
 
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 神奈電をもう一度 2013年8月
 神奈電をもう一度 2013年11月
 


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