3530形 モハ3531
●概要
 両運転台の電動車。もとはJR宇部線の前身である宇部鉄道モハ33→国鉄モハ130形である。
1両が在籍する。1943年4月 新潟鉄工所製で1967年に入線した。平塚車庫(秦野・大山線)の所属。

宇部鉄道として最後の新車である。当初はモハ32・33と2両が存在したが、32は1945年8月の空襲で焼失した。
1951年に福塩線、1953年に可部線、1954年に富山港線に転属し、1967年の昇圧まで使用された。
落成時は両運転台であったが、1952年に非パンタ側の運転台を撤去・貫通路が設けられた。また1953年には制御器を国鉄制式に交換している。 神奈電入線に際し、非パンタ側の運転台を復元し両運転台になった。

ノーシル・ノーヘッダーの車体で、同時期・同会社に製造された1730形と似ている。屋上機器類を除いた高さが3400mmと低いのが特徴。また、窓配置が前後非対称であるのは、荷物合造車として落成したためである。
パンタグラフは大山・秦野側に設置している。
主制御器は国鉄CS5。台車は日車D-16、主電動機は三菱MB-64Cで、これらは国鉄時代の1956年に交換したもの。もとは国鉄モハ2320形(←宮城電鉄モハ800形)のものである。

●諸元
形式番号最大寸法
(長×幅×高 mm)
重量(t)台車主制御器主電動機
形式(出力 kW×個数 駆動方式)
制動備考
3530モハ353115900×2730×411033.6日車D-16国鉄CS5三菱MB-64C(59.6×4 吊掛)AMA

●車歴
モハ3531←国鉄モハ1310←宇部鉄道モハ33 1943.4 新潟鉄工所製/1967入線

●編成表
3531
(平塚)


 
特殊なサイズゆえ流用できる製品はなく、側板・前面ともにt0.3プラ板からの自作です。屋根は鉄コレ12弾の伊予鉄モハ106の長さを短縮・ディテールを削って利用しています。
 
 
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