3730形 モハ3731、3733
●概要
 平塚側に運転台を持つ電動車。もとはJR鶴見線の前身である鶴見臨港鉄道モハ500形→モハ330形→国鉄モハ1520形である。
3両が在籍したが1両は廃車になっている。1938年12月 川崎車輛製で1956・1960年に入線した。
厚木車庫(愛甲線)の所属。いずれも1730形と固定編成を組んでいる。

1938年に鶴見臨港鉄道が導入した初の17m級車である。当初はモハ500形501〜503であったが、1940年にモハ330形331〜333に改番している。
国家買収後、可部線を経て福塩線に入線、1954年のモハ1520形1520〜1522に改番の後、1956〜1959年に廃車になった。なお、1951年に台車・主電動機・制御器を国鉄制式に交換、またモハ1520はベンチレータをグローブ式に交換、モハ1520と1522は片運転台に改造されている。

神奈電には、1956年にモハ1521、1522が、続いて1959年にモハ1520が入線しモハ731〜733となった。その後、1967年の大改番では、両運転台のモハ731が偶数番号もモハ3732になり、モハ733がモハ3731になっている。1973年頃にはモハ3731・3733の台車・主電動機の交換が実施された。

関東型の窓配置であるが、窓の位置が若干高い。窓枠はアルミサッシ化済み。
パンタグラフは平塚側にある。
主制御器はCS1(芝浦RPC-101)。台車は国鉄DT11、主電動機は国鉄MT15で、もとはモハ3736・3737が履いていたものである。

なおモハ3732は1988年に廃車になった。

●諸元
形式番号最大寸法
(長×幅×高 mm)
重量(t)台車主制御器主電動機
形式(出力 kW×個数 駆動方式)
制動備考
3730モハ3731
モハ3733
17500×2740×416237.5国鉄DT11国鉄CS5国鉄MT15(100×4 吊掛)AMA

●車歴
モハ3731←モハ732←国鉄モハ1522←鶴見臨港鉄道モハ333←モハ503 1938.12 川崎車輛製/1956入線
モハ3732←モハ731←国鉄モハ1521←鶴見臨港鉄道モハ332←モハ502 1938.12 川崎車輛製/1956入線/1988廃車
モハ3733←モハ733←国鉄モハ1520←鶴見臨港鉄道モハ331←モハ501 1938.12 川崎車輛製/1960入線

●編成表
3731  1732
3733  1734
(厚木)
(厚木)


 
鉄道コレクション第4弾のクモハ11・クハ16をベースに作成したもの。もともとは別の車両をつくる予定で側面を切り出した段階で止まっていたものを再利用する際に思い付いた車両です。扉部分と窓部分を一度切り離し、窓の部分は裾にプラ板を張り付けて位置を上げて再度継ぎなおしています。このときに、一部の窓を拡幅、また窓枠をくり抜いて戸袋窓と通常の窓を入れ替えました。
 乗務員扉は鉄コレ第1段の日鉄自から、妻面はGMの京成3500付録の3150の幅を縮めたものをベースにディテールを削り、窓枠・窓柱等をプラ板から製作しています。屋根はクモハ11・クハ16を唐竹割りにして縮めています。
 
 

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